
ネットの進化というのはアメリカでの生活においてプロセスの簡略化にいろんな部分で非常に役立っているんだなあと、こういう風に実際いろいろやってみると痛いほど感じられるものでして、僕がシアトルでアパートを契約し、電話回線をひいたり諸々の手続きというのは電話とFAXが主流でした。これはたぶん同時期の日本でも同じ事だったと思うんだけれど、人間が処理する速度を日本とアメリカで比較すると恐ろしいほど違うため、ネット上で進められる事が増えたという事は、ずいぶん物事がスムーズに進むようになったのだと思う。今だったら当時僕が費やした(と言うか浪費だな)生活の手続きに関する時間というのは半分かそれ以下になっているのではないのだろうか。日本と違って浪費的というか非生産的な時間があったからこそ、より便利で合理的な手段が生まれたのだろうと思うし、オフラインのプロセスと比較してユーザーにとってネットは非常に貴重とされ、そういう意味では---官はまだまだ難しいのかも知れないけど---民が提供するネットサービスの進化というのは、何かしようとしてネットを使っても電話をかけてもプロセス自体の時間がさほど変わらない日本においては限界なのかも知れない。ネットにエンタテイメント色が強い日本においては内容は濃くなるかも知れないけど、もう範囲は広がらないという意味ね。
ちなみにSocial Security Numberについていろいろネットで調べていると、今まで紙切れ1枚だったカードが写真、サイン、あとバイオメトリックを利用した情報を含めるハイテクカード化されるようなニュースが出て来ました。でもSocial Security Numberのカードなんて番号が表示されているだけのお知らせカードみたいなものなんだから、みんな持っている運転免許証(もしくは運転免許を持たない人に発行される身分証明のためのIDカード)をハイテク化すれば、それで済むんだと思うんだけれどな。と、他国の事なんだから心配する必要もないんだけれど、でも今後日本もカード1枚にいろいろ情報が記録されるようになると、犯罪に利用される心配よりも、1枚にまとめてしまったものを紛失した時の心配なような。そういえば日本の運転免許証も既に都道府県によってはIC付きだったんですよね。あれ?全部そうなったんだっけ?
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