2010-05-07

絡んだ毛糸、そこにやってきた一匹のネコと深い井戸。

コメントやらメールやら思っていた以上いただいたので、休憩に入るまでもうひとつだけ。

Blogを本格的にスタートさせたのは2004年の2月15日、それから6年ちょっとですか、最初の3、4年は毎日アップするのが生活の一部でした。それからBloggerに引っ越して来て数日に1回というペースになり、段々とそのペースが落ちてきましたが、それでも僕の中では---今も変わらず---Blogをアップしようという気持ちは変わらずあります。あるんだけれど、今後ある日突然全てが億劫になって何も情報がないまま放置して電子クズになるなら、そこに一言あってもいいと思って一応休止宣言(と言うか休憩宣言)させていただきました。

開始した年の夏に生まれた娘も来年の春になると小学生、そう思うと自分の人生の中で特に価値ある数年をこうして記録に残せたというのは決して後から出来ない事であり、本当にBlogをやっててよかったと思います。

そしてBlogを通じて知り合ったたくさんの方々、実際に会って飲んで友達になった方々、まだ見ぬ方々、全ての方々に感謝したいと思います。皆さんのおかげで続けて来れたと言っても過言ではないし、元々の友達でここに来てくれている方々にも言うまでもなく支えられて来ました。

そりゃあ、まあ、僕は確かに何か立派なものを残した訳では決してありません。貴重な情報源となる事もなく、単に極めて僕の個人的な記録であって他には何の意味もありません。ここで僕が休憩宣言をしてもしなくても、放置されて電子クズである事にも変わらないし、僕が更新をストップするからと言って誰かの生活に影響を及ぼす事は皆無です。

でもね、6年間続けて来た事をとりあえず休憩すると言うのには、それなりの理由があるんです。今は言えないけれど、その辺りをひとつづつ経過をBlogでアップする気にはならないし、今後物事を進めて行く上でBlogに僕の生活を記録し続けていくという事は絶対に僕は億劫になると思うんですよね。たぶん今僕が必要としているのはリズムだと思うし、それを重用視した結果が休憩でもあります。

なんだか大げさになってきたけれど、自分が出来る事と言えば読まれている皆さんに出来るところまで事情を説明する事だと思うし、それは---個人的な意見だけれど---マナーでもあるかなと思って、一応区切りをつける事をこうして自分なりに説明した次第です。

また帰ってきまーす!



 「さて、」と僕は思う。
 ぐるりと一周して、その後で僕はここに戻って来るべきなのだ。それは十分に理解しているし、その決意は冷凍庫に長年放置された哀れな霜のようにカチカチであり、それが固まっているうちは僕も前に進める。僕にはそれがわかる。でも何かの加減でいつか溶けてしまい、手で掬ってもどんどん指の間から流れ落ちてしまう日が来るかも知れない。そうならない為にも僕は動き続け、そして一周しなければいけない。
 「にゃあ」とネコが小さな声で鳴き、毛糸に忍び寄って来る。動き続けないとネコはすぐに追いついてくるのだ。鋭い爪は屠殺場の天井から吊るされた冷たい金属製のフックを僕に想像させる。僕はネコを威嚇した後で絡まった毛糸をほどこうと試みるが、今はまだほどく事が出来ない。
 そもそも最初から絡んだ毛糸もネコも、おまけに深い井戸も存在しないのかも知れない。僕にさえそれはわからない。たぶん、おそらく。
 「ねえ」誰かが僕を呼ぶ声が聞こえる。僕にははっきりと聞こえる。でもそれが誰のものなのかわからない。今自分に必要なのは、そこに何があるのか、誰の声なのかをしっかりと見極める事なのだ。
 しばらく。一人で。ちゃんと。
 そう。「シバラク。ヒトリデ。チャント。」全てを解決してくれる魔法の呪文。そっと心の中で僕はそれを唱えてみる。実際に声に出してもみる。少しの沈黙の後でどこか遠くからネコがにゃあと小さく泣いた声が聞こえた気がした。

2 件のコメント:

shoji さんのコメント...

お互い長いですよね(笑)
僕なんてブログを始めた時には、
やってなかった釣りばかりブログに
なってますし、目的も意義も変化しますね。

誰かに見てもらえることも、楽しいこと
ですが、やっぱり、自分のためにしてる
ことですから、辞めようが、
放置しようが・・・(笑)

ブログは休止しても、人の縁がなくなり
ません。
また、飲める日を楽しみにしています!
とうこ姉御と3人で会ってみたい気も
する(笑)

とうこ さんのコメント...

あ~!ここに私の名前が入ってた~。
ほんとほんと、いつか3人でお会いできたら最高♪