2008-08-15

やっぱり素直になれなくて。[娘は素直だったけど]

買ってから少し経ってしまったけれど、Chicagoの新作『XXXII - Stone of Sisyphus』の話。正直に言えば良い意味でも悪い意味でもChicagoだなあという感想でした。Chicagoらしさが純粋に伝わって来るんだけれど、変化がないというのもどうなのかなと疑問に思うところもあって、ちょっとどういうものなのか未だにわからないまま聴いております。と、言うのも実はこのアルバムは本来『XXII(22)』として出す予定が当時のレコード会社との意見の相違でリリースされなかった事もあり、The Beach Boysの『Smile』のように伝説の1枚となった経緯もあって、あらためて今回リリースしたという事もあって曲調も古い感じがして、まあ、Chicagoファン向けの1枚というところなのかな。ホーンセクションが鳴りだすと「ああ、Chicagoのアルバムを聴いているんだなあ」としみじみ思っちゃいます。これはこういうものでいいのか。


音楽つながりでもう1話題。先日父が所属する吹奏楽団の演奏会があって、実は初めて行ってみました。今まで何度か演奏会はあったのに仕事の都合で行けず、今回はいろんなグループが出る混合の演奏会だったので3曲くらいしか演奏しなかったんだけれど、娘が行きたいというのでふたりで行ってみたら、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の「間奏曲」を演奏したのでビックリ、、、。いつだったか映画『ゴッドファーザーPART III(The God Father Part III)』のエンディングについてこのBlogで書いたけど、最後に流れるのがこの「間奏曲」でして、僕としては「まさか、あの曲を演奏するなんて」という感じで非常に驚きです。娘といちばん前の席に座って(もちろん娘がいちばん前に座りたいと言ったから)、じーっとふたりで美しいメロディに聴き込んだのはなかなかいい時間でした。娘もいつもなら途中で飽きて帰りたいと言うのがお決まりだったらしいけど、めずらしくじっと音楽を聴いていて、どうやら成長したようですね。どんなに良いオーディオで聴く優れた音楽よりも、生の音というのはいつも興奮させてくれるものです。

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