2008-09-10

This Bird has Flown.[久しぶりに読み返す]

先週末ある福祉関係のお祭りがあって家族で行って来ました。障害を持つ方々や難病の会などいろんな団体がチャリティを行ってて、中には古本屋さんもあってちょっと見ていると「これ、おすすめですよー」とお店の方に出されたのはハードカバーの"ノルウェイの森"の上下巻。まさか初版じゃないよなと思って期待したけど第14版、そんな訳ないよね。「昔はカッコいい事ばっかり書いてーと思ってたんですけど、今読んだらなかなかいいですよ」とそのお店の方、僕がハルキストだと言ってからハルキさんの話を少ししてから購入。上下両方で200円でした。と、言う事でひょんな事から"ノルウェイの森"を読み返しています。他のハルキ作品同様この本も若い頃に何度も何度も読み返したけれど、先日"1973年のピンボール"を読み返した時も思いましたが、やっぱり読んだ時の自分の年齢によって感じ方って違ってて何だか新鮮なものです。中でも昔読んだ時にいちばんのお気に入りだった部分というのは主人公が数年後にアリゾナだかどこかで見る強烈な夕焼けのシーンで、ここが読みたくて進めているけれど未だそこまで到達しておらず。僕がそんな強烈な夕焼け見てみたいと思って読んでいた数年後、実際に僕は同じアメリカの地でものすごい夕焼けを見る事が出来て、今まで見た光景の中ではいちばん美しいものであり、---たぶん、おそらく---今後それほど美しい夕焼けを見る事は出来ないだろうな。見ている状況や心境が感想を大きく左右すると思うけど、たぶん"ノルウェイの森"の主人公が夕焼けを見た時の気持ちと僕が夕焼けを見た時の気持ちは同じだったと思う。今日は久しぶりにきれいな夕焼けだったので1枚撮影、以前は空の画像をもっと載せていたような気がするけど久々です。ところで日本語表記でハルキさんの小説は"ノルウェイの森"であり、The Beatlesの曲は"ノルウェーの森"。差に何かあるんだろうね。

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