2008-07-04

Unpluggedに考えると。[アルバムという存在理由]

HMVからニューリリースのメールが来てて開いてみたらClaptonの『Unplugged』がリイシューするとの事、なんでだろうと思ってHMVのサイトを見てみたらSHM-CDでの発売とあって、僕はこのSHM-CDって初めて聞きました。早速調べてみるとユニバーサルミュージックと日本ビクターが共同で開発した高音質のCDらしく、今までのCDプレイヤーで再生でき、従来のCDとの違いはより透明性が高くて液晶パネルなどに使用するポリカーボネート樹脂を使用しているので、CD信号をより読み取る事が出来るので高音質であるという。ふーん、そうなのか。高音質CDといえばSACDがあって音質的には普通のCDとSACDの中間くらいらしく、お手軽に高音質を楽しめるらしいけど、どうなんでしょうね。ちょっと実際聴いてみたいとは思います。

ここ数年の間にネットから楽曲をダウンロードするというのが主流となってしまい、それまでの流れとしても既にあった「アルバム1作品=1アート作品→シングルの独立化」の加速がより一層進んでしまったように思います。もちろんその動きというのはそれこそPOPの誕生とラジオで音楽が流れた瞬間から始まったすごーく古い話でもあるんだけれど、少なくてもこのClaptonのアルバムも含めてMTVのアンプラグドブームはアルバム作品のあるべき姿(と個人的には思う)であったような気が---今になると余計に---します。どちらが正しいとかそういう話でもないんだけれど、でも少なくても僕はアルバムというのはシングルの詰め合わせではなく、そこには流れやテーマというのが1枚通して存在しているべきものだと思うんですよね。もちろんアルバムから独立したところに存在しているシングルもアート作品であって、それはそれだとも思うし、実際のところ僕もアルバム1枚通して音楽を聴く事も最近は残念な事に少なくなってしまった。それに加えてアルバムとして聴きたいと思うものも少ないんだけれど、それこそ気に入ったものをボタンひとつでポンとダウンロードし、iPodの管理上アルバムの名前を適当に僕がつけて1楽曲単独で楽しむのが最近のスタンダードスタイルとなってしまったのは哀しい事でもあるとも一方で僕は思っている。僕は日本のPOPってあまり聴かなかったのでシングルカットされた洋楽は少ないからせっせとアルバムを買って聴いていたわけだけれど、その当時の事を思うと今自分の音楽の楽しみ方って何だか邪道のように思えてしまう。もちろんそういう聴き方だけではなくアルバムを1枚通して聴く事もあるわけでして、1枚通して聴きたいと思う作品もたくさんある。ちょっと原点に戻って、次の出張の時は詰め合わせじゃなくいろいろアルバムを聴きながら移動しようかな。

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