2007-11-13

動物園は西にあるのか。[新譜と象徴に思う]

今日は久しぶりに旭川にある旭山動物園に行って来ました。ちょっと前からよく娘が動物園に行きたーい、ペンギンさんに会いたーいと言っていたので、天気がちょっと心配でしたが見事に晴れて寒くない最後の秋晴れの日に行く事が出来て非常にラッキー。でも普段は保育園で昼寝をしている時間に到着してしまったため、どうもちょっと娘はご機嫌ななめな感じ、同じ名前のレイラというライオンや何を見てもあまり興味がないというか、パッと見たら次に行こうという感じです。それでも楽しんでいたからいいのか。そういえば僕も昔友達数人でサンシャインの水族館に行った時、じっといろいろ見る事が出来ない僕はひとりでさっさと進んで出口でビールを飲んでいたっけ:-) どうも娘は僕のこういう部分も似たのかも知れません。旭山動物園と言えばペンギンが泳ぐところを水中トンネルを我々が歩きながら見られたりと工夫された特徴があるところなんだけれど、そういうものよりも娘はとにかく動物に触りたかったようでして、やっとモルモットを抱っこできるところに来て満足したご様子。画像がそうですね。冬時間の今は午後3時30分で閉園、やっぱり日が沈む時間が近づくと寒くなります。帰りのクルマの中で娘は熟睡でした。


ところで今回も動物園に行く途中、Eaglesの新アルバム『Long Road Out of Eden』を聴きました。なかなかいいです。ちょうど福岡に行く前の日にダウンロードしたので道中は頻繁に聴いてたし、タイミング良く千歳まで聴いていたFMのNorth-WaveではEaglesメンバーのインタビューも聴けて、全体像というのも見えました。中でも特にお気に入りになっているトラックは最初にシングルでリリースされた"How Long"はもちろん、Timothy Schmitのヴォーカルがいい"I Don't Want to Hear Any More"、アルバムタイトルにもなってて10分ちょっとの"Long Road Out of Eden"、雰囲気たっぷりでヴォーカルのない"I Dreamed There is No War"、Bob Dylanっぽい"Somebody"など。全体的に素晴らしい仕上がりになってて、まるでベストアルバムのような1枚(正確には2枚)なんですが、本当にいいですね。このアルバムに限らず他のEagles作品を聴いていて感じるのは、どこか非現実的というか、幻想的というか、本当にこういうバンドが存在するのかさえもわからないような、どこかミステリアスな雰囲気で、手を伸ばしても届かない向こう側という感じがこのバンドのいいところだと僕は思います。全ては"Hotel California"のイメージなんだろうと思うんだけれど、でもいい意味であの雰囲気を醸し続けているところも特徴なのだろうし、「アメリカの西」が持つイメージでもあるのではないのでしょうか。やっぱりアメリカの心にとって「西」というものは非常に大きいものなんだろうなと---アルバムの内容は別としても---聴いていて思いました。そもそも太陽が進む方向でもあるんだけれど、もっと具体的な象徴として見るならヨーロッパからアメリカへの移住、スタインベックの『怒りの葡萄』や『エデンの東』に見ると憧れの地の象徴だったり成功の舞台となっているんだけれど、同時にゴールや目標の象徴でもあるんですよね。このアルバムのタイトルである『Long Road Out of Eden』の行き先もたぶん西なのでしょう。そう思う。

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