2008-12-12

夕食はジンギスカンでした。[牡蠣も美味しかったでした]

昨日の夕食はジンギスカン、北海道在住だからと言って夕食になる頻度が高いわけでもないんだけれど、娘が好きだから。娘はジンギスカンを初めて食べるまで肉を口にした事がなく、ある日たまたま口にしたジンギスカンから肉を食べるようになり、焼肉も好きになりました。話を聞いていると(と言っても2歳の女の子を娘に持つ弟との世間話程度だけど)肉というのは3歳頃までの子どもはあまり好まない傾向にあるような。たまたま昨夜はもらった牡蠣があったのでこれも一緒に食べて実に北海道らしい夕食でした。

で、話は変わって今朝FMで聞いた話で再確認したというか、ああ、そういえばそうなんだよなと思った話。その今朝のFM番組で将来に残したい北海道の魅力というようなトピックでリスナーからメッセージを集めていたのですが、方言の話になった際に北海道弁と文章の過去形について触れていました。これは北海道だけではなく東北辺りも同様になるらしいのだけれど、物事が現在進行していて過去ではない事でも過去形が使われるという現象について。電話の受け答えなんかがいちばん非ネイティブ北海道弁スピーカーに驚かれるというか、違和感を感じるらしく、電話をして受けた相手がいきなり「鈴木でした」と過去形で名乗る事には辻斬りレベルほど驚くらしい。「ああ、そうでしたか」と電話をそのまま切りたくなるほどだと数年前に北海道へ来たばかりの方が言ってましたが、そういう環境で育ったから別にそれほど不自然には僕は感じられない。それに挨拶だって過去形になる。「こんばんは」の方言である「おばんです」、例え挨拶の対象が目の前に存在していても「おばんでした」と過去形になったりもするし(年配の方に多いかな)、うちの祖父がある役職に就いてて僕の小学校の朝礼でたまたま挨拶する事になった時なんて、「おい、お前の学校での挨拶を考えたから、今から読んでみるので聞いて変だと思ったら言ってくれ」と祖父が言うから僕が聞こうとすると、いきなり「みなさん、おはようございました」としょっぱなから言うものだから注意する間もなく唖然とした記憶さえある。さすがにおはようございましたレベルは普段あまり耳にする事も少ないけれど、まあ、完全に間違いではない。口頭で言うくらいで、年賀状に「明けましておめでとうございました」と書くのはレアなケースかも。

なぜ過去形になるのか、今朝のFMでは過去形現在文法は北海道において丁寧語とソフトな言い方の意味となっていると言ってました。アクセントや言い方にもよるだろうけれど、まあ、丁寧かどうかは別としてソフトになるのはわからないでもない。全国レベルで過去形質問が一般的になっているものもあって、例えば飲食業マニュアルでよく耳にする「○○でよかったですか?」という質問の仕方。コーヒーを注文した時の「ホットでよかったですか?」みたいにね。これも決して今では不自然ではない接客マニュアルの一部になっているけど、勝手な憶測ながら元々は外国レストランチェーンが日本で展開を始めた時の英語で書かれた接客マニュアルにおける直訳ではないのだろうか。つまりDo youよりもWould youで訊く方が丁寧である事をベースとし、そのまま何となく受け継がれているような感じさえします。でも何となくソフトに「なっているような雰囲気」に流されているだけなような。

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