2008-05-30

Chicagoの新作![邦題について素直になれなくて]

久しぶりにHMVの最新リリースニュースを呼んでいると、Chicagoが90年代に制作したもののリリースされなかった『XXII:Stone of Sisyphus』が7月に発売するそうです。これは欲しい、、、。今年の夏の楽しみが増えたわけですが、彼らのアルバムって番号なのでどれがどれなのかわからなくなるんだよな。で、いろいろ彼らの情報を見てたら今年はTerry Kathの没後30年なんですね。シアトルにまだ住んでいた頃だと思うんだけれど、ミュージックチャンネルのVibeでChicagoの特集番組を何となく観てて知ったのは、僕はずっとTerry Kathって自殺したのかと思っていたら、実は自殺ではなく銃の誤操作による事故死だったようです。バンドのローディだったDon Johnsonの自宅で行われたパーティの後、銃好きだったKathは手にしていたオートマチックピストルから空の弾倉を外し、「Don't worry. It's not loaded(心配するな、装填されてないんだ)」と一緒に居た友人らに告げて自分のこめかみに銃を当て、引き金を引くと弾倉は空だったけれど実はチェンバーには1発残っており即死だったようです。当時Kathは既にソロアルバムの作成に取りかかっていた時期で、バンドのベーシストPeter Cetera曰く「Kathはどの道、バンドを去っていたであろう」と言ってたりと、ちょうどKathにとっては難しい時期だったのかも知れません。改めてご冥福をお祈り致します。

僕の好きな作家の村上春樹さんがエッセイでChicagoの"Hard to Say I'm Sorry"の邦題が『素直になれなくて』となっているのが素晴らしい(あれ?駄作だって言ってたんだっけな??)と書いていたけど、このように邦題を楽曲につけるのが希になってきた最近から考えると、Chicagoのアルバムにはずいぶん邦題が多いような。映画にしろ音楽にしろ素晴らしい邦題ならいいけれど、出来が悪い邦題(意訳に多い)をつけるくらいなら原題のままで十分だと僕は思うのですが、英語のタイトルに関する意識というか一般的な英語スキルが上がって来たのも、ここ最近の邦題離れにつながっているのかな。Chicagoほど勝手に邦題のサブタイトルがつくバンドもめずらしいと思うのだけれど、今回の「Stone of Sisyphus」は原題のサブタイトルであるようでして、でもこれはもう、せっかくここまで邦題サブタイトルがお決まりなバンドなんだから、しっかり「シーシュポスの石」という邦題でやって欲しい。なんだかハリー・ポッターシリーズみたいだけど。ま、Earth Wind & Fireほど硬くない程度で、The Carpentersのように盛り上げ過ぎぬように。

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