2009-07-03

滲出性中耳炎治療をめぐる冒険。[電気メスは羊男を頭から追いやるか]

先日書いた中耳炎の話の続き。羽田のクリニックに行ったという話は先日しましたが、週が明けて水曜日の朝にはやはり左耳が塞がった感じが続き、どうもこれはよくないなと思って最近オープンした耳鼻科の話も聞いていたからそこへ行ってきました。これ以上新しい小サイズの耳鼻科はないと思われるほどピカピカな病院で、早速診察してもらうとドクターも感じがいい。画像を撮るまでは前回別な耳鼻科でもやった事ですが、今回は聴力検査もしてもらいました。まずヘッドフォンをつけて片側から波の音やらチャンネルに合っていない電波チューニング音やらが聞こえ、反対側でビープ音が聞こえたら手元のスイッチを押して合図します。羽田のクリニックで診てもらった右側は悪くないんだけれど、左側はちょっと苦労しました。ヘッドフォンの後は耳の後ろの骨の部分に同じようなヘッドフォン型の機械の末端を当てて、どうやら今度は骨伝導での検査のようです。これは初めてでした。右は同じくらい問題ないのだけれど、左が全然聴こえない。検査してくれた方も端末を当てる場所を微妙に調節しながら必死に「聞こえませんか?」と訊いてくれるんだけれど、全くこれが聞こえない、、、。結局数分位置を探しながらやっと聞こえましたが、どうも耳の骨の形がいびつなのかも知れません。

で、結果から言うと滲出性中耳炎でした。耳の中に滲出液が溜まってしまった状態なので聞こえが悪い訳です。だから液の位置によって状態で聞こえが良かったりするのか。薬で地味にやるかレーザーメスで出してしまうか決断を求められたわけですが、とりあえず滲出液たっぷりの左耳だけまずは出して右耳は薬で治療していく事に。じゃあ麻酔しますと言われてベッドの上に寝かされ、温かいどろどろした麻酔を左耳に注がれます。既に耳は塞がっているので麻酔を入れても聞こえ方には変わらず、そのまま12分待てというのでじっとベッドで横になっていました。時間が過ぎるまでいろんな事を考えていたんですが、出張の時久々に読み返していた『羊をめぐる冒険』の羊男が頭の中に入って来るような変な感覚に陥る。ずっと腕時計を見ていたんだけれど、9分ほど過ぎた辺りで目眩のように頭がグラグラしてきて左奥歯の辺りもしびれてくる感じが。このまま眠ってしまうのかなあと思っていたら看護士さんに呼ばれ、左耳にガーゼを当てられて診察台に乗せられ、じゃあやりましょうとドクターが言って切ってもらい、滲出液を出して吸い取られて終了。耳には綿を詰められて帰ってきました。記憶も脳みそも一緒に吸い取られる事はなかったようだけれど、術後は左耳は再び「開いた」けどずっと安いイヤホンで音が聞こえている感じ。でも翌日には聞こえは良くなりました。来週再診に行ってきます。

たぶん穏やかに平然と気圧の変化なく毎日を過ごせたら本当は耳にとってもいいと思うのですが、仕事で峠を越えて行かなくちゃいけない所もあるし、いろいろ予防策を取って今後は耳を大切にしたいと思います。

2 件のコメント:

LONGHILLS さんのコメント...

大変でしたね.その後経過はいかがでしょうか?
今回の治療で今後は病気が再発することがなければいいですね.とにかくお大事に.

Lay Daddy さんのコメント...

こんにちは、LONGHILLSさん。

さっき再診に行ったらだいぶ良くなってきました。しっかり今回は治そうと思うます。

耳が上手く聞こえない生活ってなかなか大変なものですね、、、。