2008-11-27

裁判員に選ばれた方へ。[嫌いが好きになるかも]

インドのテロ事件に関していろいろ海外メディアのニュースサイトを観ていたらブチ当たった驚きのニュース、The New York Timesです。
Oh, Mandy: Law and Order (The New York Times November 27, 2008)

A Colorado judge who noticed that many of the people who showed up in his courtroom for violating noise ordinances were repeat offenders has decided to quit fooling around: new offenders may find themselves sentenced to an hour of listening to Barry Manilow or the theme tune from the children’s TV show “Barney and Friends.” The judge, Paul Sacco, told Reuters that the fines he doled out had had minimal effect. He reasoned that having repeat offenders listen to Barney or Barry for an hour at high volume might make more of an impact. Mr. Sacco, of Fort Lupton Municipal Court, told Reuters Television that the policy was cutting down on the number of repeaters. “This is a way, when I look back, of teaching manners to people,” he said.

http://www.nytimes.com/2008/11/28/arts/28arts-LAWANDORDER_BRF.html
The New York Times November 27, 2008

これは騒音を立てて迷惑をかけた男に対し、Barry Manilowや子ども向けTV番組"Barney and Friends"のテーマ曲を何時間も聴かせる刑にコロラド州の判事が課した実にめずらしいケース。Barry Manilowと言えば"Copacabana"を歌った人と言えばわかるかも知れませんが、まあ、たぶんこの刑が課された男は真逆なジャンルの音楽を大音量でかけて近隣に迷惑をかけたので、"その分"だけ処罰されたというところでしょうか。ひょっとすると男に聴いて苦痛になる音楽は何か聴いた上でBarry Manilowという名前が出てきたのかも知れませんが、でも僕だって自分が苦手なジャンルの音楽を延々と聴かされ続けられたら辛い、、、。目の前でBarryが画像のように歌ってくれたら、まあ、それはそれでおもしろいのかも:-)

と、ここまで書いて高校時代に住んでいた寮の2年目のルームメイトが朝から寝るまでBon JoviとDuran Duranをかけてて、本当に辛かった頃があったのを思い出した。もともとそれほど好きな類いではなかった上、始めの頃は多少我慢が共同生活には必要だなと思って我慢してたけど、ある日ついに僕は我慢できなくなって「これ以上大きな音で音楽をかけるのは止めてくれ」と言って問題は解決(さすがに音楽性を否定する事は言わなかったです:-) )。しかしそれから数年間は余計Bon JoviとDuran Duranに対して拒否反応を示すようになり、本当に苦痛だった。どこからか「リ、リ、リ、リーフレックス」とか「テールミー、テールミナウー」とか、「リビオンナプレイヤー」と、どこからともなく聴こえると本当に嫌な気持ちになった(なぜかよく聴こえるのだ)。それからしばらく時間が経ってそんな事も忘れていた今から数年前のある日にFMでDuran Duranの"Ornidary World"が流れた時、信じられない事に「悪くないじゃないか」と思ってしまった。そしてその数時間後に僕はiTunesストアでその1曲をダウンロードして自分のiPodに入れていたのだ。これは音楽性の善し悪しとは別に当時の思い出を引き出してくれるタイムマジック効果であると思うし、そう願いたい。と、言う事でこの「Barry Manilowの刑」を処された男が数年後に"Copacabana"を大音量でかけて近隣に迷惑をかけない事を願っている。

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