2008-11-06

There's the United States of America. [歴史的な1日]

ずいぶん前の話ですが、アメリカの高校に入学した当時英語が全然出来なかった僕をフォローするため高校側が家庭教師を用意してくれました。家庭教師と言っても日本の家庭教師という感じじゃなく勉強の補助をしてくれる大学生のアルバイトの女の子で、ある日アメリカ史を勉強していた時に「いつか黒人の合衆国大統領が誕生するんだろうねー」というような話をしていたんだけれど、今回の大統領選挙を見ていてそんな会話をずいぶん久しぶりに思い出しました。遂に非白人の合衆国大統領の誕生です。アメリカ人には忘れる事が出来ない瞬間があると話していたのもアメリカ史の先生で、ケネディ暗殺とチャレンジャー爆発のニュースを耳にした時に自分がどこで何をしていたのか誰もが明確に思い出す事が出来るとの事だけど、それから更にシャトルの事故や911があり、そして今年の11月4日のElection Day。この日と就任式である来年の1月はアメリカ国民にとって、そして世界にとっても大きな歴史の1ページになる事だと思う。日本時間で5日、僕は日帰りで出張だったためあまりニュースを観る事が出来なかったのだけれど、自宅に戻ってきてからしばらくCNNで勝利の様子を観ていました。公民権運動指導者のJesse Jackson氏が目に涙を浮かべていた様子やら、息子のJesse Jackson Jr.氏は「たまたま黒人であっただけで、政策が指示されたのだ」というコメントを述べている姿など、今後どういう風に変革していくかわからないですが、とても大きなパワーと変わろうとしている姿を感じる事が出来、その時こうやってメディアを通してだけれど同じ時代に居合わせて目撃出来たのは非常に貴重な体験だと思います。数日前のSeattle P-I新聞のネット版に103歳のおばあちゃんが彼女にとって19番目の大統領を楽しみにしているという興味深い記事が出ており、投票日前に書かれたその記事の中でそのおばあちゃんは「黒人の大統領なんて思いも出来なかった」とコメント、彼女にとっても驚きだった事でしょう。しかし彼は本当にスピーチが非常に上手いですね。シカゴでの"Victory Speech"、聞いていてジーンとしてしまいました。ケネディの就任演説(「祖国が自分に何をしてくれるのかではなく、あなたが祖国に何が出来るのか考えなさい」っていうやつね)は最も偉大な就任演説だと言われてますが、それに勝る演説を彼はしてしまうのではないのでしょうか。今から1月が本当に楽しみです。

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