2009-01-23

撮影方法に特徴がある2本。[9+1lives]

実を言うとウエスタンって結構好きでEastwoodが出てるあたりを特に好んで観るのですが、久しぶりにそういう流れの作品を観ました。『クイック&デッド(The Quick & The Dead)』、Sharon Stoneが主役というちょっと変わった作品なのですが、1995年製作という事で当時はStoneが同じく主役だった『氷の微笑(The Basic Instinct)』がヒットしていちばん彼女がノリにノッていた頃かも知れません。そういうファクターを抜きにしてもこの映画での彼女の姿というのは様になっていると思う。監督はSam Raimi、最近は『スパイダーマン』シリーズなどを撮っているようですけど、たぶん彼にホラー映画を撮らせるとおもしろいんじゃないのかなあと思って観てたら、案の定『死霊のはらわた』の監督でした:-) ホラー映画は全然わからないので名前を聞いてもピンとこないのですが、まあ、あんな感じというところでしょう。頭に弾丸が当たって空いた穴から撃ったGene Hackmanの姿が見えたり、撃たれて立ちすくむ姿を逆光で撮って貫通した穴から光を流したりとウエスタン+αなところもあって、Hitchcockの所謂「めまいショット」も使われてます。でもウエスタン特有の土埃臭さもあっていいね。キャスティングがいいと思う。うん。「はやい者と死ぬ者」というタイトルもいい。


数日前に観たのは『美しい人(Nine Lives)』。9つのエピソードから成り立っている作品でそれぞれ全てワンシーン・ワンカットで撮れており、これが非常によかったです。ちょうど舞台演劇のような感じになるのだけれど映画の色も十分あり、独特な雰囲気を作っているので観ていてひきこまれるような感覚になる。この「ワンシーン・ワンカット」手法は最近観られなくなって寂しいとたまたま思っていたところだったので個人的にとてもよかったのですが、De Palmaの『スネーク・アイズ(Snake Eyes)』冒頭12分ショットを初めて観た時は強烈だったっけ。9つあるエピソードの中でいちばん好きだったのは最後のGlenn CloseとDakota Fanningがピクニックに行くストーリーで、観た時はGlenn CloseはDakota Fanningのおばあちゃん役なのかと思ったら母親だったので驚きました、、、。おばあちゃん役なら一般的過ぎるのか、年の差があるところに映らないストーリーがありそうで、いろいろ考えてしまいます。ピクニックに今日はこれを持って来たのよとCloseが果物を出すんだけれど、Fanningがこれ大好きなの覚えてたの?と嬉しそうに訊くあたりも普段は別々に過ごしているような背景がありそうな:-) ママは疲れちゃったと言いながらピクニックシートの上でCloseがFanningのひざを枕にして横になり、カメラがグルッと周囲を映してふたりの元に戻ってきた時には既に起き上がってシートを片付けているという部分が何かを強く印象つけるようなシーンでした。しかし最近Blogで映画の事ばっかりだな、、、。

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