2008-06-03

進化した理由。[そもそも民族性ニーズが違う]

ちょっとした事情から母校であるシアトルにある大学の卒業証明書を入手しなくてはいけなくなり、やっとそれが終わったところです。数年前に同じような状況があって入手しようと思ったら、そのプロセスが非常に面倒で卒業証書は高校以上であればよかったので高校の卒業証明書を提出したのだけれど、高校は私立でこじんまりしてて、当時はまだ知り合いも居たので簡単に日本の僕の住所まで送ってくれたので問題なし。でもひょっとしたら大学も卒業証明書の入手方法が変わったかも知れないと期待を抱いて母校の大学に電話してみると、なーんとウェブ上から申請書類をダウンロードして送り返すと郵送されてくる仕組みになっていました。これはすばらしい。と、言う事で書類にいろいろ書き込んでみたのだけれど、ひとつの記入箇所でフリーズしてしまった、、、と、言うのもStudent Numberという欄があって、ここはSocial Security Numberと同一なのだけれど、しばらくそんなもの使っていないのですっかり忘れていたのです。Social Security Numberというのは日本で言う住民台帳の番号みたいなもので、公的書類の提出時にはもちろん、銀行口座の開設、就職等、まあ、全てこの番号で個人が判別されるようになっており、僕のような外国人(たぶん観光で訪れる人以外だと思うんだけれど)にも上の画像のようなカードを発行してくれます。アメリカで生活していた頃は時々そのSocial Security Numberを記入したりする事があったので、3桁2桁4桁で合計9桁の番号をなんとなく記憶していたものだけれど、しばらく使っていないと全然思い出せないものですね、、、。カードは実家のどこかにあったはず、でも何となく記憶にある番号を有効か無効か判断してくれるサイトに入力してみると、発行された州と時期がピッタリなので、たぶん大丈夫なはず:-) その番号を記入して申請しておきました。そういえば数年前にグアムへ出張した際、現地の入国管理で書類に今回同様何となく覚えていた番号を書いて「番号があってるか自信がないんだけれど」と言うと、「大丈夫だ、合っている」と入国管理官が言ってたので、意外と覚えているものなのかも知れない。

ネットの進化というのはアメリカでの生活においてプロセスの簡略化にいろんな部分で非常に役立っているんだなあと、こういう風に実際いろいろやってみると痛いほど感じられるものでして、僕がシアトルでアパートを契約し、電話回線をひいたり諸々の手続きというのは電話とFAXが主流でした。これはたぶん同時期の日本でも同じ事だったと思うんだけれど、人間が処理する速度を日本とアメリカで比較すると恐ろしいほど違うため、ネット上で進められる事が増えたという事は、ずいぶん物事がスムーズに進むようになったのだと思う。今だったら当時僕が費やした(と言うか浪費だな)生活の手続きに関する時間というのは半分かそれ以下になっているのではないのだろうか。日本と違って浪費的というか非生産的な時間があったからこそ、より便利で合理的な手段が生まれたのだろうと思うし、オフラインのプロセスと比較してユーザーにとってネットは非常に貴重とされ、そういう意味では---官はまだまだ難しいのかも知れないけど---民が提供するネットサービスの進化というのは、何かしようとしてネットを使っても電話をかけてもプロセス自体の時間がさほど変わらない日本においては限界なのかも知れない。ネットにエンタテイメント色が強い日本においては内容は濃くなるかも知れないけど、もう範囲は広がらないという意味ね。

ちなみにSocial Security Numberについていろいろネットで調べていると、今まで紙切れ1枚だったカードが写真、サイン、あとバイオメトリックを利用した情報を含めるハイテクカード化されるようなニュースが出て来ました。でもSocial Security Numberのカードなんて番号が表示されているだけのお知らせカードみたいなものなんだから、みんな持っている運転免許証(もしくは運転免許を持たない人に発行される身分証明のためのIDカード)をハイテク化すれば、それで済むんだと思うんだけれどな。と、他国の事なんだから心配する必要もないんだけれど、でも今後日本もカード1枚にいろいろ情報が記録されるようになると、犯罪に利用される心配よりも、1枚にまとめてしまったものを紛失した時の心配なような。そういえば日本の運転免許証も既に都道府県によってはIC付きだったんですよね。あれ?全部そうなったんだっけ?

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